看護師さんの笑顔に助けられたあの日

突如体調が悪くなり、その日以降、半年ほど治療のために通院していたことがありました。

とにかく頭痛や吐き気が激しく、当初はもうこのまま再起できないのではないだろうかと、どん底の気持ちに陥ったこともありました。

長く病院に通った経験がある方なら理解していただけると思うのですが、身体の不調ばかりに意識が捉われすぎて、ポジティブな思考がどんどんできなくなってくるんですよね。

どれだけ担当の先生の話を聞いても、頭に入ってこないというか。とにかく、最も体調的に苦しかった瞬間のダメージがある種のトラウマと化してしまっているというか。

そういう時に、救いとなってくれるのが看護師さんの笑顔でした。

「ここに通いだした頃より、今の方が断然顔色いいですよ」

「今日は前回より体調よさそうですね」

医師の視点でもなく、患者の視点でもない、第三の視点から私たちを癒すべく発された看護師さんの言葉と笑顔は、過去の苦痛にこだわり続ける私の意識に新しい観念を与えてくれました。

確かに看護師さんの言うように、治療を始めたころよりは格段に体調は良くなっていたのです。

にもかかわらず、悪化を恐れるあまり、そのポジティブな事実と向き合おうとはしませんでした。

今日の自分を見ようともせず、過去の苦しかったあの瞬間ばかりに自らを縛り付けてしまっていたのです。

私はあの時、看護師さんの笑顔に助けられました。

自分の歩んできたこの道が、間違いなく快癒への道であることをはっきりと自覚したのです。

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このページは、せるくが2013年10月17日 12:16に書いたブログ記事です。

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